シミ治療「まずは内服から」のナゾ
シミ治療を望んで相談に来たのに、レーザーではなく内服薬だけしか処方されず、がっかりされた方もいらっしゃるかもしれません。
さっとレーザーを受けたいお気持ちはよくわかりますが、なぜ最初に何週間も内服が必要なのでしょうか?
それは、肝斑(かんぱん)が隠れている可能性があるためです。
肝斑を抱えたままフォトフェイシャルやQスイッチ・ピコレーザーなど強い光治療を行うと、炎症後色素沈着(PIH)が起きやすく、かえってシミが濃く見えてしまうことがあります。
これは、一過性ではありますが、見た目に目立ちやすく、可能な限り避けたい副作用です。
そこで、まずは内服薬(例えばトラネキサム酸)によって、メラニン生成の抑制や炎症を和らげることで、照射前の肌状態を整えることが重要になります。
トラネキサム酸の内服には、肝斑改善に効果が高いとされ、多くの臨床で支持されています。
レーザー治療のリスクを可能な限り低減し、より良い結果を得るために、1〜3か月程度の内服治療を継続していただくことがあります。
この方は肝斑とシミがあり、トラネキサム酸・シナール・ユベラ・ハイチオールの内服を2か月継続したのちにQスイッチレーザーでのシミ治療を行った方です。レーザー治療後も内服を継続していただき、顔全体の色素沈着が改善しているのが分かります。
「せっかく来たのに内服だけ」と残念に思われる方もいらっしゃるため、レーザートーニングのような比較的刺激の少ない治療をご提案する場合もあります。
ご不安や気になる点がありましたら、どうぞ遠慮なくご相談くださいませ。