ED治療薬

ED治療薬

当院では各種ED治療薬をお取り扱いしております。効き目やライフスタイルに合わせて選択していただくことができます。初めての場合は、現在のお身体の状態や飲んでいらっしゃるお薬を問診させていただいてからの処方になります。

ED(勃起障害)とは?

EDの定義は「満足のいく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できないこと」です。
日本におけるEDの有病率は完全型ED(常にできない)、中等症ED(しばしばできない)を合計すると40代が20%前後、50代が40%前後、60代が60%前後と高い有病率を示し、軽症ED(たまにできない)を含むとそれ以上がEDであるといわれています。また、男性不妊の原因の約20%が勃起障害です。
EDの分類は、身体に問題のない機能性EDと問題のある器質性EDに分けられます。 機能性EDには心因性と精神病性、器質性EDには血管性、神経性、内分泌性、陰茎性に分類されますがそれぞれの要因が重複する場合もあります。

EDの診断は?

勃起障害であるかどうかの診断は、EDの定義にしたがって行われます。つまり、「満足のいく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できないこと」があればEDといえるのです。しかし、治療が必要なのは、勃起障害で本人またはパートナーが問題意識や不安を感じている場合です。
例えば、陰茎が十分硬くて挿入できるが完全には硬くはない状態で満足な性交に支障があればED治療の対象となります。

ED治療薬を服用できない人はどんな人?

ED治療薬の処方には安全のために禁忌事項の除外が特に大切です。
禁忌薬剤には、硝酸剤およびNO供与剤やアンカロンなどがあります。
また、バルデナフィルは、CYP3A4を強く阻害する薬剤(ノービア、クリキシバン、レイアタッツ、フォートベイス、インビラーゼ、レクシヴァ、カレトラ、プリジスタ、イトリゾール)、クラスIA抗不整脈薬(キニジン、プロカインアミド等)、クラスIII抗不整脈薬(アミオダロン、ソタロール等)が併用禁忌です心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる場合、心筋梗塞(6か月以内)、低血圧(90/50mmHg以下)、高血圧(170/100mmHg以上)、脳梗塞・脳出血(6か月以内)、重度の肝障害(肝硬変)、網膜色素変性症(進行性の夜盲)ではED治療薬を処方できません。

ED治療薬は種類によって効き方がちがうの?

当院取扱のED治療薬(バイアグラ・シルデナフィル・バルデナフィル・タダラフィル)は異なる薬剤ですが、ED治療薬の作用メカニズムは同じで性的興奮が必要です。いずれの薬剤も性行為の約1時間前に服用するとされています。しかし、効果発現の時間には若干の違いがあります。常用量ではバルデナフィルだけ他の薬剤より早く効果が発現すると考えられますが、30分以内の効果発現は誰にでも得られるわけではありません。自分に適した時間を見極めていく必要があります。

薬による硬さの違いはある?

薬による硬さの違いはある?

勃起時の陰茎の硬さは主観的な評価が先行するため、比較が難しい項目です。同じ治療薬では容量が大きいほど効き目が強く、硬くなるのは明白です。しかし、内服した方々のお話ではバルデナフィル20mgが最も硬くなる可能性が高いようです。射精時間を延長させる作用もあるため早漏を併発している方に特に人気です。バルデナフィル20mgに次いでタダラフィル20mgも硬さを維持しやすいようです。

ED治療薬の最大効果の時間と効果持続時間の違いは?

血中濃度が最大になる時間は、バイアグラ/シルデナフィル0.8時間、バルデナフィル0.7-0.9時間、タダラフィル2時間です。つまり、バイアグラ、シルデナフィル、バルデナフィルは約1時間前、タダラフィルは2時間前が最も効果を発揮しやすいと考えられます。但し、バルデナフィルは比較的早く効果が発現し、性行為10分前の服用で2割の人に有効です。効果持続時間は、バイアグラ、シルデナフィル、バルデナフィルは約4時間、タダラフィルは約36時間です。ですので、通常目安としての投与時間はバイアグラ、シルデナフィル、バルデナフィルでは、性行為の1~3時間前、タダラフィルは性行為の1時間~1日半前です。

性行為のタイミングが分からない時は?

いずれのED治療薬の効果も「硬い勃起が得られる」、「挿入後、勃起を維持することができる」という点では満足いただけることが多いです。一方、「効果の発現タイミング」や「効果の継続時間」に対する“焦り”や、ED治療薬の服薬のタイミングをはかる“煩わしさ”について不安を感じることもあるようです。タイミングを予測してED治療薬を服用する場合、1-3時間後を予想する場合はバイアグラ、シルデナフィル、バルデナフィルでも良いですが、1-3時間を予想するのが面倒であったり、今日か明日と長期間で予想する場合は、タダラフィルがおすすめです。また、30分以内ならバルデナフィルが良いでしょう。

ED治療薬を飲んだのですが性交を行いませんでした、体に悪影響はある?

性行為はパートナーあってこそのイベントです。つまり、相手の状況にも配慮する必要があり、ED治療薬を飲んでも性行為が行われない時もあるでしょう。そんな時はED治療薬が無駄になったと思われるかもしれせんが、そんなことはありません。ED治療薬には血管の機能改善効果があります。血管拡張機能を改善することにより、ED治療薬をやめても血管拡張機能の改善が続いたり、さらには血管障害物質Endothelin-1を減らします。また、血管再生に関する血管内皮前駆細胞を増やし、冠状血管内皮細胞が増えたとの報告もあります。性行為が行われなくてもED治療薬は、血管機能の改善や修復するためアンチエイジング効果が期待されるため無駄ではないのです。

ED治療薬は食事の影響をうけますか?

ED治療薬は食後に内服すると効果に影響がでる場合があります。バイアグラ/シルデナフィルの場合、普通の食事でも薬剤の吸収が遅れて効果が低下することがあります。バルデナフィルの場合は、普通食では影響を受けませんが、高脂肪食(バター、ベーコン、ウィンナー、マヨネーズ、揚げ物、ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ、ピスタチオ)など)を食べた直後に内服すると吸収が遅れて効果が低下する場合があります。タダラフィルでは、食事の影響がないとされています。

ED治療薬は飲酒の影響がありますか?

ED治療薬とアルコールの相互作用はありません。
しかし、たくさん飲酒した際はEDでない人でも性交に失敗するのと同じで、大脳の性中枢の興奮が抑制されると考えられます。性的興奮が抑制されればED治療薬に関係なく勃起するのは困難です。

処方の流れ

  1. 初回

    問診・説明・同意

    処方・購入

  2. 2回目以降

    副作用の確認

    処方・購入