二重埋没

二重埋没

1.二重埋没法とは

二重埋没が向いている方

二重埋没法とは、糸でまぶたを留めて、二重ラインを作る治療です。糸が見えないように瞼の内側に糸を埋没することから「埋没法」と呼ばれます。 一重になるか二重になるかには遺伝的要因が強く関係しており、自分で一重を二重にすることは困難です。
アイプチで一時的に二重を作ることは可能ですが、毎日のメイクが面倒という方も多いのではないでしょうか。また、温泉旅行やウォーターアクティビティなど水に濡れるイベントが憂鬱になってしまう…なんてことも。
なるべくダウンタイムを短く二重を手に入れたい方にお勧めなのが埋没二重法です。

2.一重瞼と二重瞼の違い

一重まぶたと二重まぶたは、目を開閉する構造に基本的な違いはありません。
二重まぶたは、目を開く筋肉である眼瞼挙筋が枝分かれしており、一部が瞼板、もう一部が眼輪筋を通して皮膚につながっています。そのため、目を開けるときにまぶたの上の皮膚が引っ張られて織り込まれ、二重のラインが形成されます。

3.しらさぎクリニックの埋没法

当院では、ご希望の二重ラインの上に糸を4か所留めて二重を形成します。糸玉はなるべく小さくなるように結び、瞼の内側に埋没します。
切開法では瞼の表面に糸がかかっている期間が1週間ありますが(1週間後抜糸)、埋没法では糸が表面に出ないため施術を受けてもばれにくいというメリットがあります。しかし、針で糸を通すことで瞼の表面に傷がつくため内出血や腫れ感は必ず生じます。

しらさぎクリニックの埋没法

4.二重埋没法の適応

目の開きが悪くない方、瞼の厚みが薄い方は適応となる場合が多いです。二重テープで二重を作れるなら埋没法の施術が可能と考えてもらっていいでしょう。
蒙古襞の張りが強い方には末広二重のデザインが適応となります。また、あまりに広い二重幅の場合は医原性の眼瞼下垂やいわゆるハム目となる可能性が高いのでお目元に合ったデザインを提案させていただきます。

5.二重埋没法の注意点

*ダウンタイムについて
SNSの症例や広告の影響でダウンタイムが無いと考えていらっしゃる方もおられるかもしれませんが、腫れや内出血のダウンタイムがございます。腫れが強く出る時期は1週間程度、内出血が引くのに2週間程度、二重が完成するのは1~2か月後となります。
絶対にばれたくない方は、二重幅をなるべく狭くして最低でも4日間は誰とも会わずに過ごせる時期を選びましょう。

ダウンタイムについて

*持続期間について
基本的に、埋没法での二重は永久に持続するものではありません。糸が緩んだり、切れたいすると二重の食い込みが薄くなったり元の瞼(一重や奥二重)に戻ります。
たいてい2~3年程度で再施術される方が多い印象ですが、5年、10年ともつ方もいます。長期間持続する方は瞼の癒着が起きている可能性があります。韓国で流行している自然癒着法と同じ考え方ですね。
二重が薄くなったり取れたりした場合は再施術が可能ですが、埋没法の施術は3回までとしているクリニックが多いです。それは複数回の施術で瞼の組織が固くなるなど負担がかかってしまうからです。再施術の場合は瞼板の状態を確認してから施術可能か判断させていただきます。

6.施術の流れ

  1. 診察、デザインや施術日の決定

    二重施術はデザインが最も重要です。納得いただけるまで何度でもシミュレーションを行います。
    施術日も決定いたします。当日施術ご希望の場合は予約時に伝えていただきたく思います。術後自動車の運転は控えていただきたいことや、コンタクトの場合眼鏡で来院いただく等、注意点を説明させていただきます。

  2. 施術当日

    瞼が引っ張られるような感じやゴロゴロ感がありますが、数日で気にならなくなります。
    水洗いでの洗顔、シャワー浴が可能です。
    薄い布に包んだ保冷剤で瞼を冷やすことや、枕を高くして寝ることが腫れの軽減に効果的です。顔を下に向けると腫れが強まりやすいので、スマートフォンを見るときは目線の高さに持ち上げるのがおすすめです。

    【当日処方されるお薬】
    炎症止め点眼薬(朝/昼/夕/寝る前)5日間
    鎮痛薬 5回分
    抗生剤(朝/昼/夕)3日分
    抗生剤入り眼軟膏(朝/入浴後)7日間

  3. 術後1日目

    施術当日より強く腫れが出ます。浴槽入浴・石鹸を使用した洗顔が可能です。
    アイメイクはお控えください。瞼以外はメイクしてOKです。

  4. 術後2日目

    人により内出血が強く出てくることがあります。アイメイクが可能となります。

  5. 術後3日目

    3日目が腫れのピークとなることが多いです。鏡を見ると落胆したり不安になったりすることが多いです。1週間は我慢の時間と思って耐えましょう。

  6. 術後4日目

    目の違和感が無ければコンタクトの使用が可能です。少しでも痛みや違和感があればコンタクトを外し、眼鏡で過ごしましょう。

  7. 術後1週間目

    腫れが落ち着いてきて、アイメイクをすれば人に会っても気づかれにくくなります。

  8. 術後2週間

    内出血が落ち着いてきます。腫れ感もほぼ落ち着きますが、二重線の食い込みはまだ強い時期です。

  9. 1か月後

    ダウンタイム終了となる方がほとんどです。腫れによる左右差はほとんどなくなります。二重線の食い込みはまだ持続している方が多いです。2~3か月で食い込みは気にならなくなってきます。

料金

料金:二重埋没法 両側99,000円(税込み)
基本的には両目の手術です。ご希望の方で、左右差等のデメリットを十分理解いただけた場合のみ片目の手術をさせていただきます。料金は両目の7割となります。

リスク

・左右差:ほとんどが腫れによって起きるものです。術後1~2ヶ月程度で気にならなくなるでしょう。まれに、本来の骨格や目の形の影響で、腫れがひいても左右差が残ることがあります。その可能性についてもご説明いたしますのでまずはご相談ください。
・内出血:起きてしまった場合、2週間程度で軽快します。
・ごく稀に起きるもの:頭痛・蕁麻疹・呼吸困難・発熱・咳・冷や汗・胸痛・アナフィラキシーショック
・しこり:まれに糸に皮膚の細胞が絡み込むことで、しこりが発生します。
・埋没糸の露出:埋没した糸がまぶたの表側や裏側に露出することがあります。放置すると眼球が傷つく恐れがあるため、ゴロゴロ感や痛みなどがあるときは早急にご連絡ください。